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コラムCOLUMN

2020.12.01
資格別解説

相手に気づきを与えるコーチングの質問スキルとは〜質問の目的や具体的質問方法〜

自分への問いかけを変えるだけでも人生を変えるきっかけになるほど大切な「質問」ですが、第三者からの質問はより大きな気づきがあります。

コーチングでは質問スキルを磨くことがとても大切になってきます。

現代社会において、上司が部下に対するコミュニケーションでも質問力は重要なスキルと注目を集めています。

今回の記事では、質問の目的や具体的な質問例について解説します!

コーチが相手(クライアント)に質問する目的

コーチが相手(クライアント)に質問する目的は、相手(質問される側)の気づきを促すために次のようなことをおこないます。

視点を変える

相手の視点を変えて、気づきを起こす質問です。視点を変えることが新たな道を開くことに繋がります。

未来を見て予測する

5年後など、明確な数字を伝え、相手のありたい自分、目指す方向を考えさせる質問です。

ワクワクする未来をイメージできる人は、行動にうつすことができます。

目標設定をする

目標がないと、どこに向かっているのかわからないので、実現するのが遅くなってしまいます。

例えば、スポーツをしていても試合でベスト8に入るなどの目標があれば、目の前の小さな目標達成が大きな目標につながる道だと理解できるからです。

質問によって、目標を明確にしていきます。

経験・知識を発掘する

誰しも、過去にうまくいった出来事があります。過去に培ってきた経験、知識、人脈などを質問によって掘り起こし、資源を明確にします。

コーチング質問と普通の質問の違い

コーチング質問を理解するには、普段の会話の中での質問と比べるとわかりやすいです。

簡単に違いをまとめて解説します!

 

コーチング質問

普通の質問

コーチ→クライアント:情報収集

クライアント→コーチ:相手から引き出す

回答する側のための質問

質問する側のための質問

普段の質問の多くは、「自分が知りたいことを知るため」におこないます。

それに対してコーチング質問は「相手に新たな気づきを促すため」におこないます。

質問を誰のためにおこなっているのかが大きな違いだと言えます。

コーチングでは「相手の中に答えがある」と考えられているので、その答えを引き出し、クライアントが望む目標達成や問題解決を促していきます。

コーチング質問の種類〜3つの問い方〜

コーチとして活動するには

質問には3つの種類があります。

それは「相手の答えを引き出す質問」、「相手に確認する質問」、「相手の考えを深める質問」です。

1.相手の答えを引き出す質問=オープン・クエスチョン

相手も気づいていない相手の可能性や能力を引き出すには、相手が意見を自由に答えやすい状況を作ることが重要です。そのためには、オープン・クエスチョンが有効となります。

オープンクエスチョンとは、答えに広がりの質問と言われていて、「いつ(When)」「どこで(Where)」「だれ(Who)」「何(What)」「なぜ(Why)」「どうやって(How)」の5W1Hを使った質問のことです。

この質問により、相手からさまざまな考えを引き出すことができます

2.相手に確認する質問=クローズド・クエスチョン

事実確認・状況確認や相手の意思を確認する場合の質問です。そのためにはクローズド・クエスチョンが有効です。

クローズド・クエスチョンとは、「はい(Yes)」「いいえ(No)」で答えられる質問で、閉ざされた質問と言われています。

相手の緊張をほぐし、お互いの気持ちを確認しながら話を展開できるので、相手との関係性が薄い初対面の人との話の切り出し方として有効です。

クローズド・クエスチョンは広がってしまった話題を絞り込み、相手に確認することができます

例えばやりたいことに対する選択肢がたくさんある相手に対して、「その中で特にやりたいことは何か」「AとBを比べて、どちらを優先させたいのか」というように相手の意思を明確にできます。

3.相手の考えを深める質問

■資源(リソース)を引き出す質問

相手の過去の経験や人脈など、自分の培ってきたものを資源(リソース)と言います。

その資源を活用できるものはないか探すことができます。

「過去に同じような経験をした時に、どのようなことをして乗り越えましたか?」「あなたの強みは何だと思いますか?」といった質問です。

■視点を変えさせる質問

第三者から見た相手への質問は、相手の視点を変えて気づきが起こります。

視点を変えることが新たな道を開くことにつながります

物を上から見るのと、横から見るのでは見え方が変わるように、その対象から遠ざかってみることで全体像よりも鮮明に見ることができることもあります。

「もしあなたが、あなたの部下だったらどう思いますか?」「10年後のあなたは今のあなたにどんな夢を持つべきだと思っていますか?」といった質問です。

目的別コーチング質問の具体例

コーチングの基本的な流れは以下のようになります。

①目標設定

②現状把握

③行動設定

それぞれのシーン別に使う質問をご紹介します。

目標設定の時に使う質問

①の目標設定の時に使う質問例をご紹介します!

テーマの確認

  • コーチングを使ってどのような目標を達成したいですか?
  • どのようなテーマでコーチングを進めたいですか?
  • 今日は何のテーマで話したいですか?

コーチングでは、コーチではなくクライアントが意思決定を基本的にはしていきます。

そのために、まずはクライアントが話したい目標・テーマの確認をおこないます。

アイディアを広げる質問

  • 他には何かありますか?
  • 何でも達成できると仮定したら、どんな目標がいいですか?
  • お金があるなら何をしたいですか?

この質問により、クライアントの目標をさらに広げます。できるだけ多くの選択肢を洗い出し、クライアントがより望む目標達成のサポートをすることが可能です。

達成したいものに絞る質問

  • その中でも達成したいものはどの目標ですか?
  • その中でも特に今日話したい項目はどれですか?

コーチングの時間には限りがあるので、全てを同時に進めていくことはできません。

そのため、共通するものをまとめたり、優先順位の高いものに絞って目標設定をしていきます

イメージを深める質問

  • どういうきっかけ?
  • どのくらい必要?
  • いつまでに?
  • 誰と?
  • どこで?
  • 具体的には?
  • どのように?

目標が決まったら、5W1Hを使いながら具体化していきます。

ここで気をつける点は、「なぜ?」の質問は使わないようにすることです。

それは、詰問のニュアンスが強く、答える相手がプレッシャーになってしまう質問だからです。

目標をイメージする質問

  • 達成したときの自分はどんな気持ちになりますか?
  • 達成したら何をしたいですか?
  • 達成したら周りの人はなんて言ってくれますか?
  • 達成したらどんな景色が広がっていますか?
  • 達成したらあなたにはどんな良いことがありますか?

コーチングではクライアントのモチベーションを高めるために、目標を映像でイメージできるまで具体化していきます。

話しながらニヤニヤしてしまうほどになると、具体化できているでしょう。

その上で5感(視覚、聴覚、視覚など)を使って目標をイメージできるような質問をしていく必要があります。

現状把握の時に使う質問

②の現状把握の時に使う質問例をご紹介します!

数値化質問

  • 目標達成が100%だとすると、現状は何%ぐらいですか?
  • その◯◯%は、何ができているから◯◯%と言えますか?

目標に対する、今の立ち位置を知るために数値化して目標との距離を測ります

正確な数値というよりも、クライアントの感覚的な現在の立ち位置を理解するためにおこないます。

クライアントの強みを引き出す質問

  • 目標達成をする中で、あなたのどんな強みが生かせそうですか?
  • 成功した時は、どのような行動をしていましたか?

コーチングの現状把握では、目標とのギャップを理解するよりも、クライアントが目標達成する上で活かせる強みを理解することが大切です。

強みを見つけることで、クライアントの強みを生かすことができるため、より早く高い目標達成が実現できます

行動を広げる時に使う質問

最後に③の行動設定で使う質問についてまとめます。

行動をあるだけリストアップする

  • 目標を達成するために必要な行動は何ですか?
  • 目標に1%でも近づくためにどんな行動が取れますか?
  • 何でもできるとすればどんな行動を取りますか?

ここでは思いつく限りの行動をリストアップしていきます。ただし、全ての行動を1回で出し切る必要はありません。

絞る質問

  • 何から取り組んでいきたいですか?
  • どのような順番で取り組みますか?
  • 直近でできることはどれですか?

行動を洗い出したら、どれから取り組むのかを決定します。

行動を具体化する質問

  • どのくらいやりますか?
  • いつまでにやりますか?
  • どうやってやりますか?

目標設定の時と同様に、5W1Hで行動を細分化していきます。

どのようにという質問は、行動を細分化できます。また、いつまでにという質問は期限を設けることで、クライアントの行動を促すことができます。

質問する際の注意点:質問の前に傾聴を忘れない!

今まで解説してきたように、コーチングでは質問スキルをあげることで、相手の気づきを引き出し、考えを整理することができますが、その前にしっかり相手の話を聞く必要があります

クライアントからすると、質問ばかりされていると尋問されているような気持ちになり、安心して話せないからです。

コーチングでは、質問することよりも傾聴することの方が大切であることを理解しておきましょう。

まとめ

コーチングの質問は自分が聞きたいことを質問するのではなく、相手の気づきを促すために質問します。

これがわかっているだけでも、質問の仕方は大きく変わり、会社の部下に対しては、成果も変わっていくでしょう。

大切なのは、職場で実践してみることです。まずはできる質問から、話の流れの中で一言入れてみてください。

相手に質問した時に「考えているな」「答えてくれたな」と思えれば正解です。